財界ふくしま10月号、発売

財界ふくしま10月号、発売

■深層レポート
7万泊分も売れ残った“県民割”の大いなる誤算!!

「GoToキャンペーンと併用不可」に不満が渦巻く

コロナ禍で打撃を受けた観光需要を喚起する「ふくしま県民割引」は6月補正予算で10万泊分を追加販売した。ところが、県民割の売れ行きに暗雲が漂っているという。宮城、青森、栃木、茨城県は、GoTo割との併用を展開しているが、それでも県独自キャンペーンの売れ行きは芳しいものではない。県民割の売れ行き不振の最大の原因がGoTo割との併用不可にした制度設計にあるとの指摘もされるなど、観光宿泊事業者への公平性を保つために競争力を欠いた県の観光戦略に迫った。

■インサイドレポート
鏡石町職員「賭博未遂事件」の顛末
深刻さ増す自治体職員の“レベル低下”

今年3月、鏡石町役場(遠藤栄作町長)で職員11人が人事異動を予想する「人事ロト(通称)」を行っていたことが内部告発で発覚。全員が懲戒処分を受け、1人を須賀川警察署に告発、送検された。本誌は、3月に起きた事件の公表がなぜ4カ月後の7月までずれ込んだのかを質すとともに、県内のほかの市町村でも発生している職員の不祥事の実態を取材した。

■検証レポート
玄葉代議士が「新党参加」で巻き返し?!
激しさ増す3区の選挙情勢

立憲民主と国民民主両党の合流による新党が9月上旬にも誕生する中、本県では3区の玄葉光一郎代議士と東北比例区選出の小熊慎司代議士(福島4区)の2人が早々と新党への参加を表明した。本誌は、上杉謙太郎代議士(自民・東北比例区選出)の党勢拡大で激しさを増している福島3区の選挙情勢を緊急取材した。

■追跡レポート
福島5区 吉野圧勝も、野党統一候補の人選が“カギ”
いわき市長選で元官僚の出馬が濃厚に…

与党内では安倍首相の健康不安説が強まり、政治日程にも影響が出始めている。任期満了まで〝解散なし〟ということになれば、死に体になってしまうが、年内に解散・総選挙があるのかどうかも不透明になってきた。ただ、立憲民主と国民民主の野党合流が決まった政治状況の中で、福島5区の動きも水面下で活発化している。来年9月の市長選も水面下での対立候補擁立の気運が高まってきた。

■真相レポート
只見町職員「2度目の停職処分」に疑問の声
町執行部の対応に批判も

南会津郡只見町(菅家三雄町長)の30代の男子職員が、昨年1月と今年7月の2度にわたり「不適切な事務処理」で懲戒処分を受けている。2度目となる今回は「停職12カ月」という重いものだが、町民の間からは「なぜ免職にならないのか?」との疑問の声が上がっている。本誌は2度の懲戒処分の経緯と菅家町政の「処分の在り方」について取材した。

■特別インタビュー/森雅子法務大臣
復興のその先の未来へ 福島県を世界に冠たる地域に

■特別インタビュー/室井照平会津若松市長
ICTを活用し更なる市民生活の利便性向上と地域産業の生産性向上を

■特別インタビュー/渡邊博美福島商工会議所会頭
ポテンシャルを引き出し、魅力ある県都を創造していく

■特別インタビュー/本田哲朗福島成蹊中学校・福島成蹊高等学校長
2年連続東大現役合格が実証した「だから、成蹊は“伸びる”。」

■トップインタビュー/鈴木勝夫㈱平中央自動車学校代表取締役社長
長年の営業経験と人脈生かし教習生を呼び込む
開校60年の熱心指導が築いた信頼

■編集長インタビュー/安部義孝 アクアマリンふくしま館長(公益財団法人ふくしま海洋科学館理事長)
水族館と動物園の垣根を下げ、生き物の総合的な博物館へ
生物多様性をテーマに、自然の持続的なあり方を問うてきた

海を通して「人と地球の未来」を考える理念の下に、アクアマリンふくしまが、7月15日に開館20周年を迎えた。震災前まではコンスタントに90万人近い集客を誇り、震災後は早期に復旧・復興の道筋を付けて再開に漕ぎ着け、施設の拡充や企画の充実を図るなどして徐々に集客数が回復していた。ところが、新型コロナウイルスの影響で、再び集客減に見舞われている。海洋文化推進事業の一環であるシーラカンス調査事業で世界に名を轟かせたアクアマリンふくしまは、教育・研究・自然保護といった公的役割もあり、地域貢献に努めてきた。20周年の節目を迎え、自律的経営に向けた課題と今後の展望を水族館・動物園運営の第一人者である安部館長に聞いた。

■連載/県内大学リレー寄稿「フクシマの未来像」
【第60回】ユニークなスタートアップの輩出へ
由本 聖 会津大学産学イノベーションセンター准教授

■ざいかい短信
・飯舘村長選/菅野村長引退で新人2人が激突
・連続2期無投票ムードの葛尾村長選

2020年09月04日